手紙を書くことが、ただ好きで
幼い頃から、自分の根っこの気持ちを表す手段はいつも書くことだった。
そのことに気づいたのは大学に入ってからのこと。
気づけば学習机の上の透明なシートは落書きだらけ。遠目に見たら黒さが目立つほど。
絵を描いたり、文字を書いたり。
そういえばそんな光景は当たり前だった。
人間がアナログだから、パソコンで打った整った文字よりも手書きをするのが好き。その人その人の人柄が表れる手書きの文字をもらうのも好き。
中でも手紙を書く文化が好き。
春夏秋冬の季節ごとに挨拶をしたり、過去の話、これからの話。手紙は日々を記録する特別なものだと思う。
今回の卒業にあたって数人に手紙を書いた。
書きたいって思ったら書かずに居られないたちだから、時間をかけて1つずつ。便箋とか封筒とかその人に合わせて選ぶ時間もまた好き。書きながら思い出に浸る時間も結構好き。
郵便で送る、カバンの中にそっと入れる、机の上にそっと置く。渡し方も中身もバラバラだけど、大切な人たちに手紙を届けた。今の自分の思うことをまた記録した。
日ごろ面と向かって話そうとしても、なかなか話せないことを手紙は届けるきっかけをくれる。
やっぱり、手紙を書くことが、ただ好き。
これからも節目で手紙を書くことは続けたい。
そう思った今日という日。
2018.3.31 maru