君になれ

ふわっとした社会人の日常を綴るブログ

HELLO,NEW DAY

 タイトルは、大好きなコブクロの曲から。

 昨日は、嬉しいことが重なって、口角が上がったまま帰宅。帰宅後も懐かしい人から連絡が来た。これまた口角が上がる、そんな日。

 大好きな友達と韓国料理を食べた後、本が読めるカフェに向かう。幸せってこういうことって気持ち。趣味が似ていて、なお且つ本が好きな子だから、見て回るだけで話に花が咲く。

 そこで私が手に取ったのは、川口俊和さんの"コーヒーが冷めないうちに"という本。書店に並んでいるのを見かけたことがある人も、もう読んだという人も多いかも知れない。茶色の表紙の本をふかふかソファに腰掛けて読み始める。

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ある喫茶店を舞台に物語が描かれる。

その店の片隅の席に座ると、コーヒーが冷めるまでの時間、過去に戻ることができるという都市伝説がある。

そんな不思議な喫茶店で起こった心温まる4つの奇跡の物語

恋人:結婚を考えていた彼氏と別れた女の話
夫婦:記憶が消えていく男と看護師の話
姉妹:家出した姉とよく食べる妹の話
親子:この喫茶店で働く妊婦の話

あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?

 というのが、この本の大まかな内容である。

 簡潔に言うと、どんなに強く願って過去に戻っても、現実を変えることはできない。それでも良いと、後悔を重ねた過去に戻ることを望む女性たちの想いに胸を打たれる。今回、途中までしか読めなかったので早く続きを読みたい。

 この本を手にして、去年まで所属していたサークルの懐かしい記憶が蘇る。主題歌とも言えるsupercellさよならメモリーズが脳内に流れる。

 大学1年生の後期、同期の1人が番組チーフ(監督)を務めた、映像作品がある。私は、この作品のスタッフではなかったが、ストーリーが好きすぎて自分もDVDに焼いたものを貰ったのを覚えている。サークル員の中で語り継がれている作品の1つだと思う。

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映像番組「さよならロンド」

お互いの想いを告げられないまま、離れ離れになってしまう主人公ゆうまとヒロイン奏。後悔に陥るゆうまの前に謎の男が現れてやり直すチャンスを与えるが…

 Twitterから番組説明の投稿を探すと、投稿日時は2014年11月16日。月日が経つのは早いもんだ。懐かしさに震える。

 互いを想い合う2人は、一緒に居るのが当たり前のような仲だった。そんな日々が続くと思っていたある日、音楽の夢を追う奏の留学の相談を受ける。そんな相談に対し、ゆうまは引き留めることが出来ず、「頑張れ」と伝えてしまう。結局、胸に秘めた想いは届かないままに、奏は留学に行ってしまう。想いを伝えることが出来なかった後悔を抱えるゆうまの前に、過去に戻るチャンスがやってくる…といった話である。

 

 この2作品の共通点として、過去に戻っても現在を変えることはできないということが描かれている。ただ、未来は変えていくことができるというメッセージも受け取れる。

 きっと誰でも、過去を思い懐かしむことも、悔いを残して戻りたいと思うこともある。立ち止まることもある。それでも、過去に戻ることも、変えることもできないから、まだ見ぬ未来のために今を生きる。過去がなければ今はないし、今がなければ未来はない。全部繋がっているから。

 今までも、何度か似たようなメッセージを受け取ったことがある。そして、その度に突き刺さる。人生はこの繰り返しなのだろう。今を生きる上で大切なことは、その時その時で、自分に正直に言葉や行動に移すこと。何度も立ち返る。

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 さよならロンドに使われた曲の中で、supercellの「私へ」という曲がある。

ハロー こんにちは 久しぶり

私は今何をしていますか

元気なら良いけど

ところであの時の気持ちは

忘れることができたでしょうか

今はまだ無理です

 

いつの日かもっと年を取ったら

わかる日が来るのでしょうか

 

本当にこれで良かったのかな

たまに思うことがあるけど

そんなことは言わないでおこう

だって私は知ってるから

自分の物語を

 過去は、自分を作ってくれた時間。現在は、自分を築く時間。未来は、自分を活かす時間。過去に負けない今で在れるように、地に足つけて。新しい日を、真正面から笑って迎えられるように。「HELLO,NEW DAY」

 

2017.12.15 maru  f:id:n7smr:20171215021049j:plain